さて、ここではケガをした際の治療費についてご説明をしたいと思います。
ですが、ケガと言っても症状の重さはさまざま。
高額療養費制度をご存知ですか?
かかる費用が15000円~20000円ならまだしも、何十万円もするような治療費は、やはり避けたいもの。
ここでは、治療費が高額になった場合に申請できる、「高額療養費制度」についてご説明をします。
高額療養費制度とは、公的医療保険における制度の1つで、医療機関や薬局でかかった医療費の自己負担額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度です。
高額療養費制度では、年令や所得に応じて、ご本人が支払う医療費の上限が定められており、またいくつかの条件を満たすことにより、さらに負担を軽減する仕組みも設けられています。
また、事前に「限度額適用認定証」を病院の窓口に提出すれば、窓口での負担額が、1カ月の自己負担限度額までになります。
先ほどの100万円の治療費の例で言うと、100万円を先に払う必要はないということですね。
前もって治療費が高額になることがわかっている場合は、事前申請をすることをおすすめします。
けれども治療にかかるのは治療費だけではない
意外と見落としがちですが、治療費は、治療や入院費だけではありません。
入院するともなると、その他の費用もバカになりません。
ここでは、治療費以外でかかる費用について、具体例をあげたいと思います。
- 食事代ー病院で出される食事代は、治療費には含まれません。
- 差額ベッド代ー部屋代は入院基本料に含まれますが、大部屋ではなく個室や少人数の部屋を希望した場合に発生する費用です。
- その他雑費ーパジャマや雑誌。テレビが有料制なら、その費用。病院食だけで足りない場合は、別途食費など。
まとめ
このように、ケガも入院をともなうものとなれば、雑費も含め高額になる可能性があります。
また、長いリハビリが必要な場合には、退職を余儀なくされる場合もあるかもしれません。
高額療養費制度など、公的な制度は非常に助かるものですが、それだけでは十分とは言えないでしょう。
自分、そして家族の人生を守るためにも、治療にそなえた保険には、しっかり入っておきたいものです。